- 山口 栄作
いい議員とは
皆様、こんにちは。 早いもので今年も一カ月が経過しますね。
新年のご挨拶をしたとおもったら、すぐに 2023 年の 1/12 が終わります。
1 年というのは案外短いもので、日々ただ過しているとあっという間に時間が過ぎます。
松戸市議会議員の20 年間、とても⾧い期間に感じますが思い出として振り返ると一瞬にも感じます。
そんな中で思うのは、私にとっての目指した議員とはなにか?ということ。
『いい議員とは』 それは2パターンあると思います。
1つ目は市の為になる議員。 2つ目は誰に対してもイイ人である議員。
さてどちらが『いい議員』でしょうか? 一見するとどちらも重要な要素であると思いませんか。
しかしこの二つを両立させることは不可能であると思います。 どちらかを目指したら、必ず片方は犠牲になる要素です。
そして私が思ういい議員とは、市の為になる議員。
という事は、私は誰に対してもイイ人ではなかった、という事なのか。
これについては私自身が出せる答えではないですが、私が議員として決断した物事は必ずしも全ての人が望んだ結果とは言えない、ということ。
つまり、1人残らず全ての人から賛同を得られる政策というのはあり得ないのです。
前提として市議会議員は、市の皆様の代弁者です。
様々な意見に触れ、沢山の情報を踏まえて、市の方向性を決めていく。
議会というのは議論の場であり、決断の場です。
議員が決断をするのはなぜでしょうか?
それは人の意見というものは一つだけではないからです。
色んな立場があります。 理解や共感ができても、賛成をすることができない、そんな場合もあるでしょう。
すべての人の希望を反映することが理想。 しかし実現の為には財源、労力、時間が必要なのです。 そしてこれらは限りあるものである。
貴重であり慎重に使い道を考えるべきものなのです。 だからこそ決断をする、というのが議員の果たすべき役割であると私は思います。
ですがそれは時に反対意見を断り、非難されることを受け入れることであるのでマイナスの評価を受けることもあります。
すすんで批判されたり嫌われたい人はいないですよね。 実は誰からも嫌われない議員になるという方法もあります。
それは誰の意見に対しても反対しないこと。
すなわち決断を下さないこと。
それは議員としての職務放棄であると私は考えます。
近年はSNS の発達で政治活動にも SNS が身近なものになりました。
好感度、フォロワー、炎上。
そんなワードがそばにある令和時代ですが、議員としての本質はフォロワーを集めたり、いいねを集めることではなく、よりよい社会にすることであります。
昭和のおやじの戯言ではありますが、このナウい時代を逆風に負けず進んでいきたいもの ですね。