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  • 山口 栄作

活気あふれるまちづくり

更新日:2月23日

旅行客やビジネスマン、最近では外国人の姿もある東京駅。


そこから上野・東京ラインで30分ほどいくと千葉県松戸市の松戸駅に到着します。

駅前はイトーヨーカドーやアトレといった商業施設があり、また居酒屋やカラオケチェーンなどが軒を連ねる繁華街でもあります。


松戸市は松戸駅をはじめとして六線の鉄道が乗り入れています。


松戸駅から徒歩で10分ほど、江戸川を下るように千葉大学松戸キャンパスへ向かっていくと、緑に囲まれた広い土地と平屋の家屋がみえてきます。


「戸定邸」は戸定歴史館といって、松戸の観光名所の一つです。


戸定邸は、江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜の弟、徳川昭武が造った別邸です。

明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残っており、国の重要文化財にも指定されています。


松戸市は、江戸時代は水戸街道の宿場町、松戸宿がありました。

現在の北千住方面である、千住宿を結び首都江戸からの往来があったのです。


このように松戸市というのは、端々に歴史的建造物が残る土地でもあります。


歴史ある都市であり、また高度経済成長期など早くから近代化の波を受けた土地でもあります。


ただ近隣市のなかには、平成後期や令和の現在にかけての再開発により近代的な街並みになったところもあります。


そうしたエリアと比べると古臭い印象を持たれてしまう側面があるのではないでしょうか。


さて視点の2つ目は“活気あふれる「まちづくり」”。


これは主に商業面です。


現在もテラスモールをはじめとして魅力ある商業施設があるのですが、松戸が抱える課題としては駅近の商業施設が少ないことです。


しかしただ近代的で巨大な商業施設を駅近に建設することがいいとも言えません。


まず建物を立てるには土地の確保と整備が必要です。

また松戸市は歴史ある地域であるため、歴史的建造物や長く続く地主の縁などもあります。


そうしたものをゼロにして、一から街をつくるというのは果たして松戸市の発展につながるものなのか。


もっというと松戸市がやるべきことであるのか。


私はそうではなく、他にはないこの歴史と自然が残る松戸の街並みを残しつつ、時代にあった利便性と融合させることだと考えます。


これは都市部に人口が集中した結果、郊外に人口が流れてくるというドーナツ化減少とも密接に関わっているといえます。


ドーナツ化減少が起こると、都市部の近隣地域が早急なインフラ整備が求められて無秩序に開発されるというスプロール現象がおきます。


松戸市をはじめとする千葉県は、このスプロール現象と上手く付き合うというのが課題の一つです。


街の既存の魅力を正しく理解し、改良していくことが魅力的なベットタウン計画にも繋がっていくと思います。


長く住んできた人もこれから住み始める人も、様々な人の活気で溢れる街を目指して行きたいものです。


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